何時

欠陥製品 杉原逸月

また迷子

俺は凄くもがいている。

変わろうとしてるし、変えようとしている。

切り開こうとしてるし、何かを得ようとしている。

努力を隠す余裕も無く、汗を拭く体力も残らない程に走り続けている様な状態。

 

 

最近人に、面白いって言われる事が多い。

でもそれは、関係を築く上で斜に構えられている様で違和感を感じる。

不快だ。

 

 

でもこれは、おかしな話なんだ。

俺は面白い人間に憧れて、面白くありたいと願って生きている。

それなのに面白いって言われると不快に感じる。

こんな変な事はない。

 

 

俺の良い所は、考えている所。

それが故に、人を疲れさせる。

人のエネルギーを奪う。

面倒臭い人間になってしまう。

 

 

俺の悪い所は、傍観できない所なのだ。

これは長所ではない。

人を疲れさせたところで良いことなんて無いんだ。

 

 

常に変わろうとしている俺だから、色んな人を置いてけぼりにしている。

正確には、置いてけぼりにされたから追いつこうと走ったら違う方に走ってた。

と言う感覚。

 

俺は人生の方向音痴だ。

実際にも方向音痴だ。

 

家の場所も、努力の方向性も。

来た道も行く道も見失った。

 

 

俺はどこに向かって走ろうか。

恋人ができる気配が無いけれど、その方向に努力するのは今じゃない気がする。

 

 

俺はどこに向かって走ろうか。

職場までチャリで20分。藤浪駅を左折。

 

 

俺はどこに向かって走ろうか。

良い匂いがする方に、愚直に走るほど素直じゃ無いし、

臭い方に走るほど勇敢でも無い。

 

 

俺はどこに向かって走ろうか。

なんとなく、こっちにしよう。

 

 

って言って辿り着いたのがここ。

また迷子。まだまだ迷子。