何時

欠陥製品 杉原逸月

ロックンロールの敷居

俺はさ、もっと軽率にロックンロールって叫んで良いと思ったよ。

ロックンロールって軽率に言っていいんだって分かったよ。

 

ロックンロールってのはジャズなんかよりも敷居が高いものだと思うんだ。

入りにくいし、分かりやすいのにファンは周りくどくて、好きって言いにくい。

 

好きになりすぎると今度は宗教化して、信仰しすぎると自分をパンクロッカーとか言えなくなる。

 

マーヤさんみたいに、甲本ヒロトみたいに

ロックンロールって叫ぶのは、そこのステージに立った人に許される特権的に考えていた。

少し前まで。ほんとに2.3日前まで。

 

何がロックンロールで何がロックンロールじゃ無いのか。

ロックとロックンロールとパンク・ロックと。

何が違うの?って言われて、全然説明出来ないけれど、かっこいい事は分かる。

 

カッコ悪いのはロックじゃねえよ。

俺は俺のロックンロールを追求すればいいんだ。

ロックンロールは俺だけのものなんだ。

俺の中にしか存在しないものなんだ。

俺が好きなものは全部ロックンロールで、嫌いな物は全部ロックンロールじゃ無いんだ。

 

 

俺の至極のロックンロールをくらえ。