何時

欠陥製品 杉原逸月

タイトル未定2

俺はアイツが嫌いだ。

いつもすかした顔でイヤホンして、ヘラヘラしてる。

別に何も怖くねえよって顔が鼻につく。

今日も寝坊して来たのに、イヤホンをしながら教室に入って来た。

ムカつくぜ。

 

どうやらアイツはバンドをやってるらしい。

どうせ、バンドマン気取りのいきった社会不適合者だろう。

どうしてあんなにも自信過剰になれるのか気がしれない。

 

 

さて、今日も行後はマクドナルド。

見飽きたメンツ。

男何人かで、帰るのを避けるように。

 

サッカー部についていけなくなった俺含む4人組は学校に居場所を無くし、こうして毎日何処かで時間を潰すようになった。

 

俺は、財布代わり。

みんなが各々注文した後、俺はオレンジジュースのMサイズを注文する。

お会計は2450円。

これが週に2.3回。

払えなくなったら僕はきっと仲間外れにされるだろう。

もう居場所を失いたくは無い。

ひとりになれば笑われる。

 

僕は毎週末みんなの食事代を稼ぐ事で生きていけるんだ。