何時

欠陥製品 杉原逸月

タイトル未定

目が覚めたら2時だった。

外は真っ暗。携帯を確認して、通知がない事に軽く残念な気持ちになりながら寝返りを打って二度寝の準備をする。

こう言う時っていうのは大概寝坊したりするんだ。

アーティストのリメイク曲が微妙に感じるのと似てる。

1回目の勢いが大事って事だな。

記憶が飛ぶ。

 

 

は!!今は何時だ!!??

携帯を確認する。

7時30分を教えてくれた。

今家を出ればギリギリ間に合う!

飛び起きて準備をする。

 

髪を濡らして、タオルで拭きながら歯磨きをする。

シャツは歩きながらインする。

我ながら毎度みっともない。

 

近所の年寄りを横目で睨みつけながら走り抜ける。

運動不足がたたって、動悸がおかしい。

 

バスに乗る。

イヤホンをして、何度も聴いた曲を流す。

今の気分、今の空気、雰囲気、風景。

全部込み込みでDJをする。

「DJ俺」って気分。

音楽がなれば無敵。

何も辛くない。何も怖くない。

 

最高のイントロ。ベースラインが鳴り響く。

僕は深く息を吸った。

 

その瞬間、僕の乗っていたバスが事故にあった。