何時

欠陥製品 杉原逸月

余計なことを考える

滑り込みセーフ!?!?!?

 

 

 

 

 

 

夜の街を一人で歩いていると、不安と寂しさに押し潰されそうになる。

あぁ、いつかこの街が変わって、その頃に俺は生きているのかな。

いつか僕は愛している家族とここを通る事があるのかな。

僕はあまりにもちっぽけで、誰の目もひかずにこのままこの国の1住人でしかないままくたばるのかな。

 

俺は死ぬまでに一体なにを残せるだろうか。

できればより長く、より多くのものを残したいな。

物では、いつか終わりが来るから出来れば文化や歌、芸術がいいな。

語り継がれるものをひとつでも残したい。

 

 

死ぬほど疲れて、飯を食うのも放棄して。風呂も歯も磨かず。

部屋でぶっ倒れた。

起きたら11時だった。

全身が気持ち悪くて、ベタベタして。

昨日の自分がそのままそこにいたから、残念な気分になった。

まだ俺は俺を続けなければならない。

明日も明後日も、自分のままなんだ。形が変わっても。

いつまで続くのか。どこまで自分なのか。

自分と他人を隔てる壁はどこにあるのだろうか。

 

生まれ変わって、姿形が変わっても、それは自分なのかな。