何時

欠陥製品 杉原逸月

呪い

呪い。

夢を見ることが呪いのように感じる。

音楽が好きなこと。

バンドが楽しいこと。

朝から晩まで寝ていたいと思うこと。

映画とテレビと漫画を見続ける事。

全部社会に必要とされない事を心から愛してる。

 

君は、社会に必要のない人間だ。

しかし、君の体と脳みそを仕事に使うならお金をあげよう。

そう言われている。

 

 

割り切る瞬間。

趣味にするのか、それでも音楽を仕事としたいと夢を追うのか。

その決断をするタイミングって言うのが何処かに存在するのだろうか。

 

音楽を続けることがしんどいと、思う瞬間が増えた。

いつまでもこんな事をしていたいと思う反面、いつまでこんな事しているのだろうと思う瞬間もある。

 

まだ、18歳。

されど18歳。

 

引き返すなら早い方がいいのだろう。

得るものが少なければ、失うものも少ない。

 

普通に生きて、普通に死ぬ。

 

一生懸命働いて、一年に何度か旅行に行く。

仕事仲間と飲みに行き、愚痴と仕事の話をする。

結婚して妻と子どもと家庭を築き、平凡に生きる。

 

そう言ったものを犠牲にしてまでやる価値が本当にあるのだろうか。

 

平凡や普通っていうのも難易度が高いのはよく分かっている。

 

 

両立が出来るほど裕福では無い。

 

夢なんか追うのはバカのやる事だ。

こんなにも苦しくて、辛くて、うまくいかない事をどうして頑張るのか。

 

 

お盆休み9連休最終日の夜。

杉原逸月は咽び泣いている。

 

 

生きる意味なんか求めるな。

自分の脳を殺すための、返信の言葉。