何時

欠陥製品 杉原逸月

血迷ってるし迷走してる

僕が何も産めなくなっても君はそばに居てくれるかな。

あん時ああ言えばなんてあと何回思い出せば僕の中の君は死んでくれるかな。

 

微妙にダサい君のファッションも今となっては少し懐かしい、って街でダサい人を見た時に思い出す。

君との記憶は消えないがデータはどこかへ消えた消したこの手で。

撮った写真は消えたのに完全に覚えてるから今でもあの表情を思い出せる。

 

あの時追いかけて君の手を握ってたらなにか変わってたか?

あの時何も言わず抱きしめれたらなにか変わってたか?

 

終わったと思えば全部割り切れるけど、君は構わず俺に話しかけるからモヤモヤが消えない。

やめろやめてくれ、もう関わらないでくれ。

あのサヨナラが嘘になる。

いつまでもその場しのぎで生きてるから毎日が苦しいのは仕方ないのか。

 

僕がなにも作り出せなくなっても君はそばに居てくれたかな。

怖くて考えられないけど、少し僕は変わったみたい。

変化を辞めたらそれは死だ。

 

大人になったらタバコを始めよう。

君が嫌いだったタバコを。

僕も大嫌いなタバコを。

薬もやろう。

君が否定的だったから。

君が嫌いそうなことを片っ端から始めよう。