何時

欠陥製品 杉原逸月

自覚の無い悪

泣いてる女を見るとイライラする。

ボランティア団体を見ると偽善者にしか見えなくなる。

価値観がおかしい。

俺は去年の誕生日に優しくなるって言う目標をたてた。

でもそんなのは不可能だね。

優しさなんて存在しない。

好意を向けることを優しさと勘違いしてる。

人の目があるからそんな行動が出来る。

限界を迎えた俺の思考。

 

誰だってそりゃいい人でありたいとは思うだろう。

適役なんてそんなの引き受けたい人なんか少ない。

だから味方をつけて大勢で仲良しごっこする。

だから正義と正義がぶつかって戦争が起きる。

つまんねえ。シンプルすぎる。

 

ヒールに慣れている人。

完全に心を殺して相手の痛いところを嫌な風に言える人。

いい意味ではネガティブなフィードバック、

それを言い方を変えるだけで立場を作り上げて、誰かの敵になる事で誰かを救い、正義を作り上げる。

 

正義は悪の存在の上で成り立つ。

自覚のある悪は果たして悪なのか。

悪意から起きた事件は必ず訳があるのではないか。

要因そのものが悪なのではないか。

自覚のない周囲の行動が要因になって、悪意を周囲が作り上げて、悪事を働くことに繋がってしまう。

 

ヒーローは悪事を潰す事しかしない。

ヒーローはヒールの行動を否定し、悪事を働いたヒールを潰す。

根本的解決にはならない。粛清してるだけ。

 

だから優しさも正義も大嫌い。

事故を防がない警察も。

抑圧する教員も。

お前らは正しくなんか無い。

その自覚が無いから嫌いなんだ。